2013年11月12日火曜日

発達障害の「特性」と人の「防衛反応」の違いについて

めっきり寒くなりましたね。皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて、今日は、発達障害の「特性」と、人の「防衛反応」の違いについてお話します。

発達障害の「特性」と、人の「防衛反応」ですが、これらをひとまとめに発達障害の「特性」と扱われることが多いようです。これらは、全く異なるものですので今一度ご確認ください。

例えば大まかに特性として、「空気を読むのが苦手」の場合に、場にそぐわない発言をしたとします。問題はここから先です。もちろん周囲から指摘されますね。その時に「あっ、そういうことだったんだ」と本人が受け入れられれば、まず問題は起きないでしょう。しかしながら、多くのお子さんはここで「防衛反応」を示します。
「防衛反応」とは、子どもだけにかかわらず、人それぞれが持つネガティブなイメージの中で想定される場面において、その時の自分の感情をさけるため(その感情が本人にとって許容できないことを意味します)に、事が起きないように、日常的、無意識に行っている行為のことです。
簡単に言うと、周囲の指摘が仮に単なる指摘であったとしても、そう思えず攻撃されていると感じて行動してしまいます。当然この行動に対して、相手もリアクションを起こしますので良い方向にはいきません。いつもこのサイクルで悪循環にはまっています。保護者の方もお子様の反応に”かちん”と来ることはありませんか?

結果から先に申し上げますと、「防衛反応」の理解を深めていくことで、「特性」は単なる「特性」に過ぎないということになります。仮に「空気が読むのが苦手」だったとしても周囲に対して思いやりがあり愛されている人は沢山いらっしゃいますね。
「防衛反応」については、深い理解と対応が必要ですが、必ず改善していきますので、ご安心ください。決して、「防衛反応」を含めて「特性」にしないようにしていきましょう。

ちなみに、私が個人的偏見100%で発達障害児の特性を挙げるとするなら、一番に「純粋で心やさしい」になります(^^) Yukie