2022年5月13日金曜日

漢字を覚える

みなさん、こんにちは。

漢字を覚える方法として「漢字をパーツに分けて、その組み合わせを覚える」があります。

このパーツのとらえ方が、お子さんによって違ってきます。

「達」という漢字(4年生で学習)を例にご説明します。

まずは、よく見られる分け方です。



「 土 + 羊 + 辶 」ですね。パーツごとに色も変えています。

ところが、「ひつじ」という漢字がしっかりつかめていないお子さん(「半」と混同するようなタイプのお子さん)の場合、次のような分け方もあります。


「十 + 立 + キ + 辶 」です。

分解数が増えてしまいましたが、「幸」と間違えないように、カタカナの「キ」を強調しています。

また「幸」の他に「辛」と間違えないようにするにも「土」または「十」ということに意識を向けることは大切です。

部首:しんにょう(しんにゅう)のくねくねと曲がった部分、最後のはらいの部分が見本の通りにならずに何度も書き直してしまうようなお子さんの練習の場合は、この見本のように筆順に合わせて色を変えることで線の動きがとらえやすくなります。 


コンブリオでは、お子さんの特性、習得度を把握して練習用のパーツを提示します。
もちろん、お子様の成長・発達・に合わせて提示資料が変わりますので、次第に一つひとつのパーツも複雑になっていくことで、一度に覚えられる画数も増えていきます。



2022年5月2日月曜日

数の見落とし

みなさんこんにちは。

算数の取り組みを見ていると、こんなタイプのお子さんに出会うことがあります。

・計算は(多少引っかかっても)できる

・数の大小の比較はできる

・÷2、÷4を求めることはできる

にもかかわらず…

・数の順序

・「〜の半分(0.5・1/2する)」

では混乱する、というのです。

例えば

↑これは答えられるけれど…

↑これは考え込む


他には

↑これはわかるけれど…

↑こういう問題では困ってしまう


数の順序と構成が上手に整理されていないんですね。

まずは。位が一・十・百・千・(一)万と大きくなる順序を理解しているか、それぞれ「どんな数が10個集まってできているのか」を確かめます。

聴覚優位なお子さんの場合、10ずつ・100ずつ、1000ずつ増える数を繰り返したり、

「10000より1000()小さい数は?」  「9000(9)!」

のようなフレーズを応答で唱えたりする練習すると順序がわかってくることがあります。

視覚優位なお子さんの場合、目盛りに値を入れて実際に指や鉛筆で左右に移動(増減)したり、数を書いてあげたり(書いてみたり)しながら位置関係を見えるようにしたりすることで整理されることがあります。


この場合、10ずつ・100ずつ・1000ずつ増える(減る)様子は、目盛りを変えて実施する方が順序をとらえるのに混乱がありません(目盛りと目盛りの間を埋める小さな目盛りの存在は情報として伝えます)。今はアプリや動画でこの様子をとらえやすくしているものもありますね。

お子さんがある程度混乱なく数の順序をとらえられるようになるまで、時間がかかる場合が多いです。学習する数が大きくなるほど、小さい数の時を振り返りながらとなるので、整理していくのにじっくり取り組む必要があります。

教科書では1ページ(またはそれに満たない)範囲の内容なので、学校の学習でもあっという間に終わってしまうかもしれません。

コンブリオでは、このような内容も、お子様の特性に合わせて根気よく指導にあたっています。