2009年12月28日月曜日

支援内容更新

先日、コンブリオのWebsiteをリニューアルしました。
機会がありましたら、ゆっくりご覧いただければと思います。

さて、今回の更新には、
コンブリオで行う支援内容の見直しも含まれています。
具体的にその見直しとは…
(1) グループ学習指導に「ソーシャルストーリー」を導入
(2) グループ学習指導の回数を 隔週2回/月 → 毎週4回/月 へ
(3) 個別学習指導に短時間コース(40分 週2回)を設定
というものです。

もう少し、説明しますと、
(1) の「ソーシャルストーリー」の導入は、次のような理由からです。
発達障害の子ども達が困っていること(不安に感じていること)に、
学校生活や社会では当たり前のように行われていることに実は安心していない…
という実態です。
この不安を解消するために、
困惑する場面についてその原因をふまえ、
状況・対処法・反応などの正確な情報を伝えていくことです。
その伝え方には、その子が登場するショートストーリーを用います。
そして「その子に」わかりやすく、
その子がやってきたことを肯定する流れを大切にしながらつくられます。 
例えば「ごめんなさい」がなかなか自分から言えないことが原因で、
友達とトラブルになってしまう子が3人いたとします。
しかし、ごめんなさいが言えない事情は、3人とも違う可能性があります。
ですから、ストーリーは3人それぞれのオーダーメイドになります。
 (セミオーダーかもしれません)

よく目にしたり、耳にしたりする「SST(ソーシャル・スキル・トレーニング)」が
認知行動療法のひとつとよばれるのに対して、
「ソーシャルストーリー」は教育アプローチです。
さら~っと読んでしまうと、それほど大きな違いがあるのかわからない分野かもしれません。
しかし、コンブリオではここに注目しました。
どちらも、必要とされている手立てではありますが、
コンブリオでは、この「ソーシャルストーリー」によるアプローチで、
子ども達のもつ力を上手に使えるようになることを目指しています。

(2) の指導回数を増やしたことについては、
上で説明した「ソーシャルストーリー」を用いたことによる指導の効果は、
毎週実施することで、より高まっていくであろうという理由からです。

(3) 個別学習指導はこれまで、
低学年…週1回 70分  中・高学年…週1・2回 80分
のみの時間設定としてきました。
こちらについても、週1回ではなく、できるだけ毎週複数回時間を設けることで、
より高い学習効果を目指すことができるのではないかと考えたからです。
1回あたりの時間が短くなっていますが、短期集中の学習習慣がつくことも
ねらいとして、この度設定する運びとなりました。
これまで通り、70分・80分のコースも行っています。
ご希望によりご選択ください。

どの支援内容につきましても、関心をおもちになりましたら、
お気軽にお問い合わせください。
支援内容は → こちら
お問い合わせは → こちら

2009年12月3日木曜日

魅力的な個性の発見

こんにちは(^^) 今年も残りわずかとなりましたね。

さて、
大変残念なことに、発達障害の子どもは共感性にかけるという見方が、社会的にはまだまだ多いようです。
しかしながら、人として対等な視点からこの状況を見た場合、これは一方的な見方であり、いわゆる定常発達の側にも発達障害と診断された側への共感性がもてない事実があるということを意味しているのではないでしょうか。

「発達障害だから・・・・」「この子はこういう子だから」などの思い込みををなくして接することで、今まで見えなかったことに気づくかもしれません。
特にコミュニケーションが苦手なお子さんは、その表現方法が大人の定義とは違っている場合もあり、悲しみや寂しさ、あるいは抗議や怒り、またある時は喜びなど、本当に伝えたいことが見えてくることもあると思います。

また、その難しい対応に苦しむ場面もあると思いますが、子どもから表現されるフラストレーションの根底にこそ正に、その子本来の姿(美しさや輝き)があると信じています。

すべての思い込みをなくして、ありのままの子ども達と一緒にいることで、その魅力的な個性の発見と発展を応援していきたいと思ってます。

※すべての思い込みをなくし、ありのままの相手を受けとめるということは、深く人の本質の理解に繋がるものです。これは同時に自分自身が、自分の良いも悪いも含めてありのままを愛情をもって受けとめていくことを意味します。
この作業は、自他ともに人それぞれの持つ特有の美しさや輝きを認識することに繋がり、人生を通して深みを増し、広がりをもって続いていくものだと思っています。
yukie

2009年12月1日火曜日

12月のお休み

定休日(日曜・祝日)および年末年始12/29(火)~1/4(月)です。

お問い合わせフォーム、FAXでの受付はお休みの期間でも可能ですが、
お返事は休業日明けになります。
よろしくお願いします。

最近、夕方になると、
近所の小学生が家の前でなわとびの練習をしている姿を見かけます。
東京の小学校は、この季節になると体育の時間などを使ってなわとびの練習をするところが増えます。
今でも「なわとびカード」を手にして、
いろいろな技に挑戦しているのでしょうか。

2009年11月30日月曜日

心に残った言葉(1)

「最近、心に残った言葉」をもとに考えたことを書きます。
初回は、先日お会いした巡回相談をされている方の言葉です。

「ここ最近、巡回相談で自閉症の話はほとんどしてないよ。学級経営にかかわる話ばかりだよ」

学級経営とは、学級担任の先生が1年間自分が受けもつクラス・子ども達を
その様子や学年の特性を踏まえ、どのように育てていくのか、の目標を立て、
学習や生活の面からどのような具体的手立てをとっていくのか
という計画に基づいた日々の指導を指しています。
この目標と計画は主に年度当初に担任の先生が「経営案」として作成し、
校長先生に提出、年度末には年間の指導を振り返り自己評価します。
似たようなものには、
校長先生がつくる「学校経営案」
学年主任の先生がつくる「学年経営案」
専科の先生がつくる「専科経営案」などがあります。

さて、特別支援教育という仕組みができあがりました。
『特別支援学校や特別支援学級だけでなく、
通常学級に在籍している子ども達の中にも、
学習内容の習得や友達との交流において困難さを抱えている子がいますよ。
こういったケースには、発達障害の子がいるので、
一斉に行われている指導の中に、その子がもつ特性(教育的ニーズ)をふまえた手だてを入れてくださいね。
必要があれば、専門的な立場からの協力も仰ぎながら、進めてくださいね』
という内容が含まれています。
そして、そのために教育委員会が行う施策の一つに巡回相談員の派遣があります。
その巡回相談とは、どんな仕事かというと…
各学校を巡回して教員等に指導内容や方法に関する指導や助言を行う巡回相談の実施(障害のある幼児児童生徒について個別の指導計画及び個別の教育支援計画に関する助言を含む。)文部科学省 特別支援教育の推進について(通知) 平成19年 より抜粋
また、コンブリオがある杉並区では
「臨床心理士等、専門的な知識や経験を有する者が、小・中学校等を巡回し、教員に対して、教育上特別な支援を必要とする児童・生徒に対する指導内容・方法等に関する指導・助言を行うこと」杉並区特別支援教育推進計画 平成21・22年度 より抜粋
とされています。

「必要と考えられる教育的ニーズ」について助言しようとすると、
学級経営について話題に触れざるを得ない…。
専門分野外に口を出す・出されるのは、
相談する側・される側、双方が大変だなと思いました。
それでも、
「障害がある子ども達にとって分かりやすい授業、過ごしやすい学級・学校生活は、
障害のない子ども達にも分かりやすい授業、過ごしやすい学級・学校生活である」
という視点に学校側・相談員側が立つことができれば、
こんなにいいことはない、
と一人でワクワクしていました。

コンブリオでは、
学校コンサルテーションを行っています。
お子さんのことで、担任の先生に話してほしいことがある保護者の方。
または、
学校で進める特別支援教育について相談したいという
教育機関からのご相談もお受けしています。

多くの時間を過ごす小学校という環境で、
子どもが明るく元気よく過ごせるように…。
少しでもお手伝いできればと思います。

明日から12月。
今年も残すところ1ヶ月。
もう冬本番です。

2009年11月12日木曜日

ただ今 準備中

こんにちは(^^)
いつもブログをお読みいただきありがとうございます。

ただ今、con brioでは、”お母様同士のコミュニケーションの場がほしい”という声にお答えできるように、来年度にむけて検討しております。
”安心してお母様同士の心が通う安全と感じられる場”を提供できることはもちろんのこと、時には、リラックスしていく感覚を体験していただいたり、子ども達の理解を深める為の勉強会など、基本的にお母様が楽しみながら出来ることを企画中です。
こんなことをしてほしいということがありましたら、お気軽にお声がけくださいね♪

このコミュニケーションの場を通して、個々の様々な思いが受けとめられ、一人ひとりにとっての創造的な場所になるように、そして、グループ全体が生き生きと活動できるよう準備を進めていきますので、これからもどうぞ宜しくお願いいたします。

yukie

2009年10月14日水曜日

新聞記事から

先日、ある記事が目にとまりました。
なるほど、こういう意見もあるのかと思ったものです。
少々勢いが強すぎる主張ではあるような気がしますが、
少し考えるものがありました。

漢字には、その文字がもつ意味があり、
それを大事にしたいということ、
漢字そのもには何の罪もないということなら、全く同感です。

ちなみに、
新任時代、先輩から記事にある通りのことを教わり「なるほど」と思った私は、
14年間の教員時代、ずっと「子ども」表記を使ってきました。
また、コンブリオを設立するにあたり用意した様々な資料やホームページ内でも用いています。

「しょうがい」についても法的なものにおける表記は「障害」です。
これを根拠にコンブリオでは「発達"障害"」というように使っています。

今後、表記を変えようというときには、
その経緯についてもお話ししたいと思います。

2009年9月28日月曜日

診断と検査

コンブリオに相談しようといらっしゃるお子さんは、
過去に何らかの心理検査を受けていることが多くあります。
また、医療機関にて診断を受けているケースもあります。

教員時代から気になっていたことではあるのですが、
この診断と心理検査の結果について書いてみたいと思います。

診断が出るまで様々な過程があるのだとは思うのですが、
心理検査結果がその診断に至る中で大きな役割を果たしているようです。
保護者の主訴、問診におけるやりとりなども
その材料であることには疑いはありませんが、
ひとつの診断に対し心理検査が1種類というケースが多く、
その点が腑に落ちないのです。

心理検査には「これをやっていればだいたいの傾向はわかるだろう」
というものから、特定の分野に限ってみることができるものまで様々です。
しかし「これひとつで大丈夫」という万能な検査はありません。

自分の子どもにはどのような傾向があるのか、
得意なこと・苦手なことは何か、
などを探るのが目的ならば、
わたしは検査の種類にあまり頓着しないのかもしれません。

しかし、診断を目的とするならば、
その的確な診断に近づけるために複数の検査を実施し、
その結果からみることができる傾向を掴むことができるようになっていればいいのにと思っています。

コンブリオでも心理検査ができるよう準備を進めています。
コンブリオで行う支援に必要な傾向が探れるであろう検査の内容を精査し、
検査者としてのスキルも高めなければと思っています。
検査の準備が整いましたら、コンブリオの Web Site でお知らせします。
必要な場合はご相談ください。

診断のため、学校での指導のため、
必要があれば、情報を共有し、子どもの支援の輪を広げたいと思います。
(もちろん保護者の了解のもとで行われます)

2009年9月25日金曜日

なみすけパン













子どもと散歩中、杉並区のアニメキャラクターをパンにした「なみすけパン」を見つけました。
こちらで購入できるということです。
今月初旬から販売されていたそうですが、初めて知りました。

せっかくなので、並べてみました。


2009年9月16日水曜日

ブログ始めました

かきのき教育支援室 con brio コンブリオスタッフのブログです。
con brio のブログなので、Con Blog としました。
これから活動のこと、スタッフのひとりごとなど不定期ですが掲載していきます。
どうぞよろしくお願いします。