2011年9月29日木曜日

3歳児検診 追記

今回は、先の投稿について、スタッフで話し考えたことを触れますよ。
なぜこんなことを話したかというと、1歳半、3歳の2回の検診において、我が家は育児相談へ案内(全数が対象者?)されているからです。

(検診が子供の成長について、その目的をもち、育児相談において、親子関係における不安を和らげる、または解決への道筋を提示する・考える場であり機会になるという趣旨は理解しています。)

例えば…
問診において「子育てについて困難を感じることはありますか?」という項目があったとして、
検診に訪れた保護者は、この問いに「はい」・「いいえ」・「どちらともいえない」のどちらかで回答するのだそうです。
この場合「はい」と回答するようなケースには、何らかの支援を必要と判断されるようです。
言いたいことは、
「はい・いいえ(または「どちらともいえない」)」どのような回答であったとしても、
検診はその回答の背景を考慮する窓口としての役割を果たせているか…ということです。

「子育てについて困難を感じることがありますか?」という問いについての回答をちょっとグループ分けしてみます。
○Aグループ:「はい」と答えたケース
○Bグループ:「いいえ」と答えたケース
○Cグループ:「どちらともいえない」と答えたケース

さて、このグループを私なりにちょっと掘り下げました。

「はい」と答えたAグループには…
A-1:本当に悩んでいて、何らかの情報を得たい。またはできるなら支援を得たい。
A-2:悩むことはあるが、ケースバイケースで解決する方策はあるだろうと考えている。

「いいえ」と答えたBグループには…
B-1:本当に悩みなんかない、育児最高!と日々感じている。
B-2:悩みがないわけではないが、「はい」と答えるほどではない。
B-3:本来、悩んでもいいことがあるのに、気づいていない・感じていない。
B-4:検診をスムーズに終わらせるために「いいえ」を選ぶ。

「どちらともいえない」と答えたCグループには…
C-1:ケースにより、困難を感じることがあるが、(なんとか)対応できている。
C-2:ケースにより、困難を感じている。(解決策はなかなか見当たらない)
C-3:ケースにより、困難を感じている。(解決策は見つかる、または見つかるだろうと考えている)

まだ、あるかな…?
この中で「育児相談」を必要としているケースを「はい」か「いいえ」の回答ではなく、しっかり見極める(類別できる)ことが重要ですね。
このブログをお読みいただいた皆様は、どのケースが「育児相談」を必要としていると思いますか?
ここを見誤ると結果として、保護者の不安を無駄に助長したり、子供との関係性が脆弱になってしまう要因になってしまう可能性があるような気がしてなりません。

ちなみに我が家はC-1に該当したのですが、健診では、母親の思いとは裏腹に、「どうしてどちらとも言えないなんですか?」「心配は何?」「具体的にどうしているのですか?」「心理相談しませんか?」というように、どんどん事が大事になっていきそうになったそうです。
子育てで、心配が「ない」って回答も「本当?」って思うけど。

繰り返しますが、大切だと考えるのは、
親が(保護者が)「子供としっかりコンタクトをとれているのか」ということ、それを検診者はしっかり見ているか…なのです。

育児に悩みが「ない」と言い切る人に、子供とのコンタクトが十分できていないケースがあったらそれは危険信号なのだけど、それも見つけてほしいな…とも思います。

子供の感情をしっかり見る・わかる。
大人の感情を(大人自身が)しっかり見る・わかる。
子供は怒る・泣きますが、大人が理解できるように伝えられるばかりではありません。
大人は怒りますが(叱るでもいいかな)、その怒っていることを1〜3歳の子供なりに理解できるように伝えられるかってことです。大人はそれができますから。怒りっぱなしで、子供が理解できないことを子供のせいにしていたら、子供は心を閉ざしていきます。
「この人はわかってくれない人」

怒るばかりではなく、楽しいこと・驚きなどの感情をしっかり共有できる素地をもてることを確認して、ここに不安をもつケースに必要な手だてを提供できるといいですよね。

これって、3歳未満の子供に対するものだけの話じゃないかもしれないですね。