最近、切に感じることですが、多くの保護者の皆さんが、お子様の発達検査の結果について苦しんでいらっしゃいます。
主な理由は、検査機関において、"この検査結果や傾向は、将来的にも変わらない"というニュアンスの宣告を受けることが多いからでしょうか…
そんな訳で、今日は、お子様の発達検査の結果について、前向きに考えるヒントをお伝えします。
まず始めに検査結果の捉えかたですが、検査結果は、ある側面からみた、過去から現時点おける結果です。決して将来における、その子の可能性をはかったものではありません。
では、「なぜ、検査の結果や傾向は将来的にも変わらないと宣告を受けてしまうのか?」という疑問が出てきますね。
結果からお話すると、一般的に特別な問題もなくスムーズに初回から検査が進んだ場合であれば、検査を重ねるうちに慣れやその子の成長で、多少結果が良くなるかも知れません。それでも多くの場合、その子の傾向はそのまま残っていることが多いようです。
「ほら、やっぱりうちの子、一生このままなんだわ!」なんて声が聞こえてきそうなのですが、そんなことはありません。安心して下さい。
人ってやっぱりすごいんですね。得意な事、苦手な事が、極端にあったとしても、その苦手な所を、補うすべを学ぶことが出来ます。そして、補うすべを学ぶと、今度は応用出来るようになってきます。これは、一般的な発達検査では、はかりきれませんね。
ちなみに、先日、成人したうちの子(5歳時に書字障害の診断を受けています【詳細はこちら】)に、発達検査に協力してもらいました。結果は、やはり、小さな頃に行った検査の傾向と同じでした。それでも、現在は大学生で、特に書く事に問題なく過ごす事が出来ています。
本人いわく、「見て覚えるの苦手なら、メモ取れば良いし、方法はいろいろあるんだよね〜」なんて余裕です。
ということで、検査結果はしっかり受け止め、そして、忘れずにその子の可能性もしっかり受け止めた上で、対策をたてていきましょう。決して「うちの子、人より劣ってる。」なんて思わないで下さい。ゆっくり進んでも良いのです。「ゆっくり進むこと」は「人より劣っていること」ではありません。その子自身が前向きに取り組めるよう、周囲からもサポートして、学ぶことを一緒に楽しんでいきましょう♡ Yukie