今日は、子どもの防衛反応についてです。
防衛反応とは、子どもにだけにかかわらず、人それぞれが持つネガティブなイメージの中で想定される場面において、その時の自分の感情をさけるため(その感情が本人にとって許容できないことを意味します)に、事が起きないように、日常的、無意識に行っている行為のことです。
子どもの場合で、ひとつ例をあげると、学校の教室で、良い悪いにかかわらず、黙っていられない場合があります。落ち着かない様子で、いつも自分に注目していてほしく、周囲の気をひく様にです。純粋に楽しい発想が好きで、周囲に冗談を言って楽しんでいる場合は問題ありませんが、ここで取り上げるのは、それではありません。
違いは、その子の根底に、周囲の気を引いていなければならないというネガティブな理由があるということです。厳密には人それぞれ違いますが、この場合の多くは、自分は見捨てられる・自分は満たされないに類似するイメージが存在しています。
そのため、あえて自分から、相手を怒らせるような行動をしたりもします。
相手に見捨てられる前に、自分から見捨てるという行為です。自分から見捨てることで、相手に見捨てられた時の感情をさけることができるからです。
このようなお子さんの場合、頭では、やってはいけない事がわかっていますので、親御さんも支援者も、忍耐力が求められることになります。また、行動が修正していくプロセスの中でも注意点が多くあります。
サポートの方法は、ケースによって異なり、また、対応方法(テクニック)的にも異なりますが、最終的な目標は、どのケースも本人が安心感を持つことにあります。他にも様々な防衛反応がありますが、どれも少しずつ修正していくことが可能です。一番身近な親御さんの理解とサポートはお子さんの成長の大きな力となります。
Yukie