2022年5月2日月曜日

数の見落とし

みなさんこんにちは。

算数の取り組みを見ていると、こんなタイプのお子さんに出会うことがあります。

・計算は(多少引っかかっても)できる

・数の大小の比較はできる

・÷2、÷4を求めることはできる

にもかかわらず…

・数の順序

・「〜の半分(0.5・1/2する)」

では混乱する、というのです。

例えば

↑これは答えられるけれど…

↑これは考え込む


他には

↑これはわかるけれど…

↑こういう問題では困ってしまう


数の順序と構成が上手に整理されていないんですね。

まずは。位が一・十・百・千・(一)万と大きくなる順序を理解しているか、それぞれ「どんな数が10個集まってできているのか」を確かめます。

聴覚優位なお子さんの場合、10ずつ・100ずつ、1000ずつ増える数を繰り返したり、

「10000より1000()小さい数は?」  「9000(9)!」

のようなフレーズを応答で唱えたりする練習すると順序がわかってくることがあります。

視覚優位なお子さんの場合、目盛りに値を入れて実際に指や鉛筆で左右に移動(増減)したり、数を書いてあげたり(書いてみたり)しながら位置関係を見えるようにしたりすることで整理されることがあります。


この場合、10ずつ・100ずつ・1000ずつ増える(減る)様子は、目盛りを変えて実施する方が順序をとらえるのに混乱がありません(目盛りと目盛りの間を埋める小さな目盛りの存在は情報として伝えます)。今はアプリや動画でこの様子をとらえやすくしているものもありますね。

お子さんがある程度混乱なく数の順序をとらえられるようになるまで、時間がかかる場合が多いです。学習する数が大きくなるほど、小さい数の時を振り返りながらとなるので、整理していくのにじっくり取り組む必要があります。

教科書では1ページ(またはそれに満たない)範囲の内容なので、学校の学習でもあっという間に終わってしまうかもしれません。

コンブリオでは、このような内容も、お子様の特性に合わせて根気よく指導にあたっています。