2012年12月18日火曜日

クリスマスパーティ(グループコミュニケーション学習)

先週の土曜日(15日)恒例のクリスマスパーティーを行いました。
ケーキデコレーションやパーティーゲームで、楽しい時間が過ぎました。

↑作成したデコレーションケーキです

個性的なケーキの数々、ご飯のように(!?)美味しそうにモリモリ食べていました♪
Yukie

2012年12月6日木曜日

「思いやり」のすすめ

今日は、お母様方の悩みの中でも比較的多い、「うちの子は、友達と一緒に行動ができない(遊べない)」について解説していきます。


このようなお子様をみる場合、当支援室では、まず、大きく次の二つのことを確認します。
○「集団そのものを意識できず、自分勝手な行動をとる場合(人とのコンタクトが非常に苦手な場合)」
○「周りの子と、単に興味・感心が違い集団に参加しにくい場合(比較的良好に人とコンタクトがとれる場合)」
※もちろんその他の要因を含め混合しているケースも多数あります。

人とコンタクトがどの程度とれるかが指導のポイントになります。
そもそも、「人とのコンタクトが非常に苦手」なタイプのお子様には、安心できる人間関係が何より大切になってきます。(こちらの詳細は別の機会に)

次に、今日のテーマにつながる、「周りの子と、単に興味・感心が違うだけで、人と比較的良好にコンタクトがとれるお子様の場合」についてです。この場合、ご家庭において、周りの子に合わせるように指導しているケースが多く見られます。
しかしながら、当支援室は子どもの個性をなによりも大切にしたいので、集団行動については教えますが、個人の興味・関心についてまで周りの子に合わせる指導は行いません。
ましてやロボットじゃあるまいし、逐一 形で、「こんな時はこうする」的な教え方もしません。それでは、何を伝えるかというと、それは「思いやり」です。
※もちろん「思いやり」を理解するために、子どもの「こんな時これで良い?」の疑問には丁寧に答えます。
例えば、友達に自分とフィーリングが合わない遊びを一緒にしようと言われた時、一緒に遊ばないと仲間はずれにされると不安を感じる方(親子共に)が多いようですが、それは違います。
一緒に遊びたいと思ってくれた人に対して、思いやりをもって、心(好意)を受け取り、自分の気持ちを伝えることができるなら、たいてい上手くいきます。仲間はずれになんてされません。仮に、それでも運悪く、仲間はずれにされてしまったなら、自分に合わなかっただけです。被害者になることなく、もっと自他を大切にしている人達に目を向けてみましょう。「もうこれで一人ぼっち」なんて思わないでください。そう思った瞬間から誰を見ても信頼できなくなります。可能性を広げて良く見てみましょう。必ず理解者はいるものです。
(仲間はずれにされるケースの多くの場合、相手の好意を受け取ることができません。相手の好意を受け取ったら、絶対に、嫌なことでもやらなきゃいけないと信じているケースもあります。この場合は、相手の気持ち(好意)を受け取ることに、安心感を得ることができる経験を積み重ねると上手くいきます。親子関係は、子どもにとって人間関係の基盤になります。ぜひ親子関係で練習してみて下さい。)

さて、いろいろ脱線しましたが、大切なことは、自分を無くして周りに合わせるのではなく、自分を大切にしながら周りに思いやりを持つことです。
作られたものではない自然発生的な思いやりを持った人は、どんな個性であろうと、人として大変魅力的なものです。

※近頃、人と比較的良好にコンタクトがとれるお子様で、周りの人に合わせすぎて、ひどく弱っているお子様を目にする機会が多く、お伝えしたくなりました。Yukie

2012年12月2日日曜日

2013年コンブリオ オリジナルノート作成開始!

2013オリジナルノートひな形

今年も、あっという間に12月!!
歳を重ねるごとに、1年間の早いこと早いこと(^^)

さて、今年も12月ということで、コンブリオのみんなと一緒に、オリジナルノートの作成を始めました。

今年のテーマは、「コンブリオみんなの国」です。左のひな形に、こども達が考えた国の絵(オリジナルならなんでも可)を入れて完成させます。

ちなみに、国の場所は、あみだくじで決めました。ほぼ全員がそろうまで1週間待っての開票で、自分の場所を予測したり、空想を広げたりして楽しみました。

テーマの「コンブリオみんなの国」ですが、こんな抽象的な題材に対し、こども達の発想力はすばらしく、個性あふれる国が集まってきています。

完成が楽しみ〜〜〜♪Yukie

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コンブリオ通信が出来上がりました。

コンブリオの活動から
    ▶▶▶コンブリオの様子
        2013年オリジナルノートの作成

母と子の相談より
    ▶▶▶心の癖について

どうぞご覧下さい。

2012年10月10日水曜日

”健康”について

みなさん、こんにちは(^^)

当支援室では、”健康的な人と人のつながり”を大切に活動していますが、そこで、より皆さんがイメージしやすくなることを願い、今日はこの”健康”について考えてみたいと思います。

一般的には、主に肉体が病気ではない状態を指していると思いますが、参考までに世界保健機構(WHO)の”健康”の定義によると次のようになります。

Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity. 
健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。(日本WHO協会訳)
そして、1998年に次のような興味深い提案もあります。
Health is a dynamic state of complete physical, mental, spiritual and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.
静的に固定した状態ではないということを示すdynamic は、健康と疾病は別個のものではなく連続したものであるという意味付けから、また、spiritualは、人間の尊厳の確保や生活の質を考えるために必要で本質的なものだという観点から、字句を付加することが提案されたのだと言われています。 (日本WHO協会HPより http://www.japan-who.or.jp/commodity/kenko.html)
日本においては、mental, spiritual  が、”精神的”という同意語で扱われがちですが、個人的には、mental, spiritualどちらも、本来の意味を踏まえて重要と考えています。
具体的に健康な状態とは、肉体的精神的、そして、各人の持つ崇高さ、のバランスがとれていることにあると考えています。yukie

2012年10月2日火曜日

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個別学習より
    ▶▶▶ご家庭での指導のヒント



母と子の相談より
    ▶▶▶子どもの個性とそのニーズ
     〜やる気は どこからやって来る〜



どうぞご覧下さい。

”おばけちゃん”と”かぼちゃくん”

10月が始まりました。教室の窓では ”おばけちゃん”と”かぼちゃくん”が お出迎え♪
10月の終わりにコンブリオのみんなに配るよ〜

2012年9月17日月曜日

チームワークが良すぎてビックリ!!

こんにちは!

先日、グループコミュニケーション学習の中で、人力コピーゲームという遊びをしました。簡単にルールを説明すると、見えない場所にある見本の絵を、グループメンバーが協力して制限時間内に複製するというものですが、約束事がいくつかあります。
①誰が何度でも見本を見に行くことは出来るが、一度に見に行ける人はひとりだけ。
②見本を見に行くときは、手ぶらで行く。
③見本を見に行った人は、必ずメンバーに指示をして絵を描いてもらう
このゲームで、大変なのは自分で見たものを自分ではなく、他の人に書いてもらうという事ですが、この日のメンバーは見事なチームワークを発揮し、出来上がりがこれです。

↓ じゃーん
人力コピーゲーム ( 左が見本で、右が複製です)

すごいです!! 虹の幅こだわりました!
別の場所にある絵の複製です。しかも、わざわざ難しくするために、クレヨン、マジック、色えんぴつの3種類を使用したのですが、使いわけも出来ています。制限時間がありメンバーにとっては、不本意な出来の様ですが、チームワークの良さ、絵の正確さに驚かされました。グループ結成からほぼ1年、メンバーの一人ひとりが成長しました。

そして、メンバーの一人からのこんな一言が・・・
「"人力コピーゲーム"って、もっと良い名前つけられなかったの?」

確かに・・・
ゲーム名を考えながら、「この名前、ちょっとダサイなぁ〜」と話していたからね〜(笑)
Yukie

2012年6月28日木曜日

発達検査の結果をどう受け止める!?

みなさん、こんにちは (^^)

最近、切に感じることですが、多くの保護者の皆さんが、お子様の発達検査の結果について苦しんでいらっしゃいます。
主な理由は、検査機関において、"この検査結果や傾向は、将来的にも変わらない"というニュアンスの宣告を受けることが多いからでしょうか…
そんな訳で、今日は、お子様の発達検査の結果について、前向きに考えるヒントをお伝えします。

まず始めに検査結果の捉えかたですが、検査結果は、ある側面からみた、過去から現時点おける結果です。決して将来における、その子の可能性をはかったものではありません。

では、「なぜ、検査の結果や傾向は将来的にも変わらないと宣告を受けてしまうのか?」という疑問が出てきますね。
結果からお話すると、一般的に特別な問題もなくスムーズに初回から検査が進んだ場合であれば、検査を重ねるうちに慣れやその子の成長で、多少結果が良くなるかも知れません。それでも多くの場合、その子の傾向はそのまま残っていることが多いようです。

「ほら、やっぱりうちの子、一生このままなんだわ!」なんて声が聞こえてきそうなのですが、そんなことはありません。安心して下さい。
人ってやっぱりすごいんですね。得意な事、苦手な事が、極端にあったとしても、その苦手な所を、補うすべを学ぶことが出来ます。そして、補うすべを学ぶと、今度は応用出来るようになってきます。これは、一般的な発達検査では、はかりきれませんね。

ちなみに、先日、成人したうちの子(5歳時に書字障害の診断を受けています【詳細はこちら】)に、発達検査に協力してもらいました。結果は、やはり、小さな頃に行った検査の傾向と同じでした。それでも、現在は大学生で、特に書く事に問題なく過ごす事が出来ています。
本人いわく、「見て覚えるの苦手なら、メモ取れば良いし、方法はいろいろあるんだよね〜」なんて余裕です。

ということで、検査結果はしっかり受け止め、そして、忘れずにその子の可能性もしっかり受け止めた上で、対策をたてていきましょう。決して「うちの子、人より劣ってる。」なんて思わないで下さい。ゆっくり進んでも良いのです。「ゆっくり進むこと」は「人より劣っていること」ではありません。その子自身が前向きに取り組めるよう、周囲からもサポートして、学ぶことを一緒に楽しんでいきましょう♡ Yukie

2012年6月27日水曜日

ホームページ移転

こんにちは。

久しぶりの更新ですが、今回はコンブリオのホームページ移転のお知らせです。
実は、今年に入り新しいドメインを取得し、既に新アドレスにてホームページも発信しています。
それでも、旧ドメイン「http://web.me.com/kakinoki.conbrio/」でアクセスされる方もいるだろうと、移転の旨を掲載しておりました。

しかし、この旧ドメインも、これまでお世話になっていたアップル社のサービス終了に伴い、今月末6/30(あと3日)で閲覧ができなくなります。

新ドメイン「http://www.kakinokiconbrio.com/」で、これまで通りコンブリオの様子やお知らせを発信させていただきます。

どうぞよろしくお願いします。

2012年5月1日火曜日

「発達障害 疑問解決Q&A 」質問を受付します

ゴールデンウイークの中休み、皆さん いかがお過ごしでしょうか?

はじめに、4月に予定しておりましたコンブリオ学習指導枠の増設についてですが、HPでのお知らせ前に定員に達してしまい、HPをご覧になってお待ちいただいていた方に、お知らぜ出来ず大変申し訳なく思っておりますm(_ _)m
次回のご案内は、9月開始で毎週土曜日の午前中の学習枠(80分)を予定しております。詳細が決まりましたら追ってお知らせいたします。
尚、現在グループコミュニケーション指導は、3年生グループ・4年生グループともに1名程度の受け入れが可能です。お子様の特性を考慮し、既存グループに参加可能であれば、随時指導を開始いたします。

さて、次はタイトルの「発達障害 疑問解決Q&A」についてです。
現在、コンブリオの定員がほぼいっぱいで、お子様の受け入れがむずかしい状態なので、お子様の受け入れ以外で、コンブリオのHPをご覧いただける皆さんの、少しでもお役に立てることはないかと考え、「発達障害 疑問解決Q&A」を始めることにしました。
発達障害にかかわる学習面・生活面・コミュニケーション面(人間関係)など、皆様の疑問をお寄せください。それぞれの担当者がお答えします。生き生きと元気な毎日を過ごすヒントにしていただけると幸いです。

※質問内容は、「疑問解決Q&Aコーナー」へ後日反映させていただきます。お名前・メルアドレスは公開しませんのでご安心くださいね。


お気軽にご利用ください(^^) Yukie
「発達障害 疑問解決Q&A 」のご質問は
こちらから  ▶▶▶ http://kakinokiconbrio.com/pg36.html

2012年4月3日火曜日

コンブリオ通信 2012-1号



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2012年3月5日月曜日

みんなそろって新年度!!

新年度は、会員の皆さん全員が継続されることになりました。
お子様それぞれに成長があり、中には、苦手をほぼ克服したお子様もいらっしゃいます。
また、1対1で指導を受けていたお子様が、1対2での指導が可能になったり、学習時間40分が限界だったお子様が、80分可能になったりと良い変化も見られます。
苦手を克服して、本人が自信を持てるようになり、当支援室から送りだせるように、来年度は更なる成長の年にしたいと考えています。

2012年2月2日木曜日

その”こだわり”は心からの追求?それとも防衛反応!?

発達障害について説明している書物などに、”こだわりが強い”という表現を良く見ますね。
保護者の皆様も「うちの子はこだわりが強くって...」と、お子様の対応に困っている様子です。
↑私も昔はそうだったので安心してくださいね(^^)

さて、今日はお子様の ”こだわり” について、一緒に考えてみましょう。

一概に”こだわり”といっても、
○心から追求したい事柄なのか、
○単に同じ事を何度も繰り返したいのか、
または、
自分の持つネガティブなイメージの中で、これから起こりうるを何かを避けるために執着している(防衛反応)のか、
など考えられます。他にも様々な要素が複合的に”こだわり”というかたちで現れているのかもしれません。

当支援室のグループコミュニケーション指導の中で、よく見られるのはお子様の持つネガティブなイメージ的結論から起きる防衛反応としての”こだわり”です。
決して、単に”こだわり”が強いだけではなく、自分にとって何か良くないことが起こるであろうというお子様のイメージが起因しています。この状態の時のお子様は感情的に不安や恐怖、悲しみ、時に怒りを抱えています。
ですから、お子様に安心を与えることが、最優先課題となります。
お子様の持つネガティブなイメージから結論づけられることについて、今は起きていないということを体験を通して心にとどくように繰り返し伝えていきます。ここでのポイントはお子様が繰り返し体験することです。もちろん支援者のあり方も重要です。一度でなんとかしたい気持ちになると思いますが、イメージの修正には繰り返し体験することが大切です。(余談ですが、体験を積み重ねて学ぶことを”成長”っていいますね。支援者もお子様も双方に、そこから学び成長していきます。)
その他、視覚的な情報処理が得意なお子様でしたらソーシャルストーリーも有効です。
そして、何よりも有効なのは、”自分のそばに自分のことをわかってくれる人がいる”という安心感です。

という訳で、(まとめに入りますが、皆さん大丈夫でしょうか?)
”こだわり” にもいろいろあります。
お子様の ”こだわり” には、お子様独自の何かのイメージが作用していませんでしょうか?
”こういう子だから”と決定する前に、もう一度良く見てあげてくださいね。
個人的な経験をふまえても、親も子どもも、この作業を通して心からの安心感が生まれてくるので、とても大切なプロセスです。Yukie


※「こういう時はこうするの!!」と強く型だけで教えるというのは、心理的な立場で言い換えると『意志の力を使って感情を押さえてがんじがらめにする』ということです。単発的な事柄には有効ですが、日常的・長期的な事柄に対して、意志だけの力ではいずれ無理が生じます。人は感情が伴うことによって豊かな人生になりますので、意志と感情のバランスもまた重要なポイントとなります。

2012年1月26日木曜日

「ともだっち大作戦」ノート完成!!

コンブリオに通うみんながお待ちかねの「ともだっち大作戦」ノートの完成です。

今回も、みんな張り切って書いてくれました!

ひとつひとつのキャラクターに、その子らしさが出ていて、とってもかわいいです。←自慢(^^)

そしてノートを手にした子ども達は....

どの子も、他の子達の絵に興味津々。

特に個別学習指導を受けている子は、多くても、お友達1人と指導者の環境なので、いろいろな子とコンタクトを取ってみたくなったりと、なかなか良い雰囲気になってきました。

これまでも、顔を会わす機会のない子ども達ですが、クイズや迷路などを書いてきてくれる子や、それに答える子がいたり、またある時は、「おり紙の折り方を教えて」と自分より大きなお兄さんにお手紙を書いたりと、静かな交流が続いていました。
今回は、これを機に顔が見えない子ども同士が交流できるように、”コンブリオ伝言板”の学習室設置が決定しました。

あたたかな伝言板になるよう思案中です。Yukie